Gunma-TCH(群馬県医療ヘルスケア産業総合支援サイト) > シーズを探す > 研究シーズ > 画像解析による血管状態の評価技術の確立に向けた研究
群馬県立産業技術センター
近年、血管を非侵襲的に可視化し、その血管状態を調べることで疾患を早期診断するための技術が開発されています。非侵襲的な血管の可視化技術としては、毛細血管顕微鏡を用いた古典的な技術から光音響イメージングなどの先進的な技術によるものまで様々な手法が提案されています。しかし、可視化された血管状態の評価は、医療関係者が長年培ってきた知識や経験に依存する側面があるため、可視化データの一般的な利用が進んでいるとは言い難いのが現状です。
そこで、本研究では、日常的な血管の観察による健康管理技術の確立を目的として、毛細血管顕微鏡で可視化した血管画像から、血管の太さや血流速度を高精度に定量評価するためのアプリケーションを開発しました。現在は、AIの一種である深層学習を利用した血管状態の評価技術の基礎的な検討を進めています。
本研究で試作したアプリケーションを利用することで、血管を見るだけでなく、その太さや血流速度を高精度に定量評価できます。このため、自社開発した健康機器等の効果検証実験を行う際、被験者の血流変化などを定量的に正確に調べることができます。
将来的には、本定量評価手法と深層学習を利用した画像解析を融合することで、疾患の早期診断や発病予測などの技術開発につなげていくことを目標としており、共同研究の相手先を模索しています。
研究者・担当者名 | 川原潤也 |
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所属・役職 | 群馬県立産業技術センター 主任 |
TEL | 027-290-3030 |
法人・団体名 | 群馬県立産業技術センター |
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所在地 | 群馬県前橋市亀里町884-1 |
URL(HP) | http://www.tec-lab.pref.gunma.jp |