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生体に優しいゲルの創製からバイオデバイス開発へ

量子科学技術研究開発機構

これまで量研では放射線照射による化学反応を利用した、機能性材料の研究開発を進めてきました。特に、放射線架橋を利用した高分子材料の加工では、透明性や生体適合性を保持しつつ、熱安定性や形状安定性を向上させることができます。また、細胞毒性がある架橋剤を使用していないことや、加工と同時に滅菌できることから、 加工後すぐに医療・バイオ研究に利用できるという利点があります。
現在、架橋剤や熱、光では不可能なユニークな細胞個別培養基材[1]、多段マイクロチップ[2]、ゲル状細胞培養基材[3]、MRI造影剤[4]などの医療分野で利用可能なバイオデバイスの開発を進めています。

[1] 大山智子ら、“試験用基材、及び試験用基材の製造方法”、特許第6524563号
[2] 大山智子ら、“接合体とその接合方法及びマイクロ流体デバイスとその製造方法”、特願2019-056376.
[3] 田口光正ら、“細胞培養用ハイドロゲル、ゲルキット、細胞培養物の製造方法、及び細胞培養用ハイドロゲルの製造方法”、PCT/JP2019/025916.
[4] 田口光正ら“医薬、並びにその製造方法”、特開2019-001783.

社会実装への可能性

メスや注射筒など医療器具の多くは、製造後放射線によって滅菌したのち販売、利用されています。
上記の高分子材料の加工は滅菌線量と同程度の放射線を照射しています。すなわち加工と滅菌を同時に行えるため、医療分野への導入がスムーズとなります。
量研が開発してきたバイオデバイス作製に関する基礎技術を展開し、大量生産、医療現場への導入、社会実装に向けた共同研究・開発を行える相手を探しています。

共同研究等を希望する業種・分野

本件に関する連絡先

研究者・担当者名 田口光正
所属・役職 量子科学技術研究開発機構 高崎量子応用研究所 プロジェクト「生体適合性材料研究」 リーダー
TEL 027-346-9386

組織情報

法人・団体名 量子科学技術研究開発機構
所在地 群馬県高崎市綿貫町1233
URL(HP) https://www.qst.go.jp/site/taka/

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