装身具類向けの機能性繊維素材の開発

群馬県繊維工業試験場

・サポーター､コルセット、リネン等の装具類を構成する糸に、ミネラル粒子等を付加することによって、温感等の機能性を付与する加工方法を開発しました。

・機能性を付与した糸を用いた生地は、従来の生地全体に加工剤を被覆して機能性を付与する方法と比較して糸間の隙間を維持できるため、風合いは柔らかく、通気性にも優れています。

社会実装への可能性

・糸に加工を行う方法であるため、製品時に糸を用いるものであれば、利用することが可能です。また、糸に付与する機能性については、温感の他、一般的な生地に被覆することができる多様な繊維加工剤（抗菌性、防汚性等）を活用可能であると思われます。

・異なる種類の機能性を付与した糸を組み合わせた生地を設計することにより、複数の機能性をもった生地の開発が期待できます。現在、温感機能を持つ糸を用いてサポーターの開発に取り組んでおり、装着者の長期使用による肌等への負担が減少する成分を追加できれば、社会実装への可能性は高まるものと考えられます。